こんにちは,masART STUDIOのカワグチです。前回に引き継き Adobe Photoshop の新機能「ニューラルフィルター」についてご紹介します。今回は風景写真に「ニューラルフィルター」を適用してみます。

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スタイルの適用

「スタイルの適用」は,「ニューラルフィルター」の2つあるおすすめフィルターの1つです。ニューラルフィルターの画面で「スタイルの適用」のトグルスイッチをONにすると,初期状態で4つのスタイルが表示されます。

「ニューラルフィルター」(スタイルの適用)
図1. 「ニューラルフィルター」(スタイルの適用)

フィルターの操作はいたって簡単。「これは!」と思ったスタイル選択して,各スライダーを調整して「OK」を押すだけです。

「ニューラルフィルター」(スタイルの適用)にてスタイルを選択。
図2. スタイルの選択

使用できるスタイルは4つだけではありません。「表示を増やす」を押下すると,さらに多くのスタイルを選択することができます。しかし,私の印象ではこの「スタイルの適用」の出番は少ないかな?という印象です。仕事で使用する場合,最終的な出力というよりは,下絵作成のシチュエーションでの使用が想像できます。

「表示を増やす」を押下すると,さらに多くのスタイルを選択することができます。
図3. 「表示を増やす」を押下すると,さらに多くのスタイルを選択することができます。

他のサイトやYouTubeではポートレート写真への適用例が多いようですが,私が試してみた結果,人物よりも風景の方が奇麗に仕上がったため,ここでは風景写真への適用結果をご紹介します。それでは,「スタイルの適用」の作例を見ていきましょう。

「ニューラルフィルター」(スタイルの適用)。上か2段目の左側のスタイルを適用例した例。
図4. 上か2段目の左側のスタイルを適用。印象的な風景に仕上がりました。
「ニューラルフィルター」(スタイルの適用)。ゴッホの“ Houses and Figures”風スタイルを適用例した例。
図5. ゴッホの“ Houses and Figures”風のスタイルを適用。温かみのある絵画調の風景に仕上がりました。
「ニューラルフィルター」(スタイルの適用)。サイバーパンク風スタイルを適用例した例。
図6. サイバーパンク風スタイルの適用例。テクノスケープとの相性がよそさそうです。

深度に応じたかすみ

「深度に応じたかすみ」は,ベータ版フィルターの1つ。本稿執筆時では,前回ご紹介した「スマートポートレート」と「カラー化」の2つ,この後でご紹介する「JPEGのノイズの削除」,他に「メイクアップを適用」と「スーパズーム」の2つの合計6つのベータ版フィルターが使用できます。

現在,ベータ版のため現時点では動作が不安定だったり,今後の機能に変更はあるかもしれませんが,背景にかすみを掛けて不明瞭したり,背景の色温度を調整することができます。被写体の部分と背景部分は Adobe Sensei が画像解析してくれるため,ユーザー側は画像選択したり切り抜いたしする必要はありません。

「ニューラルフィルター」(深度に応じたかすみ)の適用例(その1)
図7. 「深度に応じたかすみ」の適用例(その1)。適用前の写真では電灯が煩い感じがしていましたが,適用後は良い感じに奥行き感ででています。
「ニューラルフィルター」(深度に応じたかすみ)の適用例(その2)
図8. 「深度に応じたかすみ」の適用例(その2)。背景部分を寒色系にしたり,暖色系にすることもできます。

JPEGのノイズの削除

「JPEGのノイズの削除」は JPEG 圧縮で発生した塗りむらのようなノイズを軽減してくれるフィルターです。こちらも現時点ではベータ版ですが,取引先から提供された画像に JPEG 圧縮ノイズがのっていた場合に重宝しそうな機能です。

「ニューラルフィルター」(JPEGのノイズの削除)の適用例
図9. 「ニューラルフィルター」(JPEGのノイズの削除)の適用例。空の部分に発生していたノイズが軽減されています。

今回は,Adobe Photoshop 2021 の新機能「ニューラルフィルター」について主に風景写真への適用例を紹介しました。最後までご購読ありがとうございました。

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