【DaVinci Resolve】Shape 3D を使用してワームホールを作ろう

こんにちは,masART STUDIOのカワグチです。今回は Blackmagic Design 社の DaVinci Resolve を使用して,ワームホールの作成方法をご紹介します。なお,本記事を執筆するにあたりあくしょんプラネットさんの YouTube 動画平面を筒状にしてワームホールを作ろう / After Effects CC2019 使い方講座 [ライブ動画]を参考にさせていただきました。あくしょんプラネットさんありがとうございます。



今回ご紹介する Tips は,After Effects 用のチュートリアルの内容を DaVinci Resolve で再現出来ないかと思い作成しました。今回の Blog も解説動画に沿った内容となっていますので,ぜひ最後までご覧ください。
※ 解説動画は現在編集中です。公開まで暫くおまちください。

ノード構成について

ノードの構成

今回作成する動画のノード構成を簡単にご紹介します。FastNoise の鏡像を Transform で作成して,Shape 3D にて筒状へ変形しています。筒状にした被写体に 3 つの Spot Light で照明をあて,Camera 3D で撮影した結果を Merge 3D で統合。統合した 3D データを Renderer 3D に渡して,生成した動画を MediaOut へ出力しています。なお,色の設定やグローの効果は Fusion ページでもおこなうことも可能ですが,この記事ではカラーページで作業しました。

Fusion コンポジションの作成

Fusion コンポジションの作成

まず,はじめに Fusion コンポジションを作成します。エディットページの「エフェクトライブラリ」から「エフェクト」を展開して,「 Fusion コンポジション」をタイムラインにドラッグ・アンド・ドロップします。クリップの長さは 10 秒としておきます。

Fusion ページへ移動

作成した Fusion コンポジションを右クリックして,コンテキストメニューより「 Fusion ページで開く」を選択して,Fusion ページに移動します。

Fusion コンポジションの設定

to Grid の確認

「to Grid」の確認

Fusion ページに移動したら ,ノードエディタを右クリックします。コンテキストメニューに「 Arrange Tools 」とういう項目があるので,そのなかの「 to Grid 」にチェックが入っていることを確認してください。

「 to Grid 」にチェックを入れておくと,配置したツールがグリッドに吸着するため見た目がキレイになるのでおすすめします。

FastNoise の配置と鏡像化

「 FastNoise 」ツールと「 Transform 」ツールの配置

では,「 FastNoise 」ツールと「 Transform 」ツールをノードエディタに配置します。[ shift ] + [スペース]を押下すると,ツール検索ウインドウが表示されますので,「 FastNoise 」ツールおよび「 Transform 」ツールを検索してください。

「 Transform1 」の設定

「 Transform1 」のインスペクタを開き,Size を「 0.5 」に設定して,Edges は「 Mirror 」を 選択します。Mirror で鏡像化しておくことで筒状に変形した際,つなぎ目が目立たなくなります。「 FastNoise1 」は後で変更しますのでここでは初期値のままとしておきましょう。

FastNoise を筒状に変形する

「 Shape3D1 」( Controls タブ)の設定

次に「 Shape 3D 」を設置します。「 Transform1 」の Output を「 Shape3D1 」の Material に接続します。「 Shape3D1 」のインスペクタを開き,Controls タブにて Shapeを「 Cylinder 」,Radius を「 0.39 」,Height を「 2.83 」に設定します。

「 Shape3D1 」( Transform タブ)の設定

Transform タブに切り替え,Rotation の X 軸を「90.0」に設定して,円筒を横に倒します。SF アニメに出てくるスペースコロニーみたいですね。

オブジェクトの撮影

Merge 3D の設置

それでは,この円筒形のオブジェクトを撮影します。「 Merge 3D 」ツールをノードエディタに追加します。「 Shape3D1 」の 3D Data を「 Merge3D1 」の SceneInput1 に接続します。

「 Camera 3D 」の設置と,インスペクタ( Controls タブ)の設定

「 Camera 3D 」ツールをノードエディタに追加して,「 Camera3D1 」の 3D Data を「 Merge3D1 」の SceneInput2 に接続します。「 Camera3D1 」のインスペクタを開いて,Controls タブの Focal Length(mm) を「20.0」に設定します。

「 Renderer 3D 」の設置

撮影結果を確認するため,「 Renderer 3D 」を設置します。「 Merge3D1 」の 3D Data を「 Renderer3D1 」の SceneInput に接続します。「 Renderer 3D 」に 3D Data を渡すことで, 3D Data から動画を生成することができます。「 Renderer3D1 」の Output を「 MediaOut1 」の Input に接続してください。

Camera 3D の移動

撮影結果を確認しながら,カメラの位置を移動します。ビューワの右側を「 MediaOut1 」の出力結果,左側を「 Merge3D1 」としておくといいでしょう。「 Camera3D1 」のインスペクタを開いて,Transform タブの Translation の Z 軸を「2.03」としました。ビューワの左側を見るとカメラが移動したことがわかります。

FastNoise の調整と Transform のキーフレーム設定

FastNoise の設定

このまま再生しても画面に変化はないので,FastNoise の設定をおこないましょう。「 FastNoise1 」のインスペクタを開きます。 Datail や Contrast はお好みに合わせて設定してください。Lock X/Y のチェックを外すと X 軸とY 軸の Scale を個別に設定できます。エネルギーの脈が奥から手前に流れてくるようにするといいでしょう。Seethe Rate の値を大きくすると,FastNoise も活発に変化します。0 のままだと退屈な画面になるので注意してくださいね。はじめは 0.5 前後に設定して様子をみるといいかとおもいます。

キーフレームの設定(開始点)

次に,「 Transform1 」にキーフレームを打って,回転しながら奥に進むような効果をつけていきます。再生ヘッドが 0 フレームにいることを確認してください。「 Transform1 」のインスペクタを開いて,Center の X と Y を「 0.0 」としてキーフレーム(赤いひし形)を打ちます。

キーフレームの設定(終了点)

再生ヘッドを最終フレームに移動して( 24fps のため最終フレームが 239 となっています),「 Transform1 」のインスペクタにて,Center の X と Y を「 1.0 」に変更します。キーフレームが自動的に打たれたことを確認してください。

応用として,カメラの Z 軸にキーフレームを打って,トンネルをくぐり抜けるのもいいかと思います。

ライティングの設定

「 Spot Light 」ツールの設置

このままでもいいのですが,少し味気ないのでスポットライトで照明をあてたいと思います。ノードエディタに「 Spot Light 」ツールを 3 つ追加します。「 SpotLight1 」から「 SpotLight3 」の 3D Data を,「 Merge3D1 」の SceneInput3 から SceneInput5 に接続します。

「 Spot Light 」ツールの簡単な説明ですが,インスペクタの Controls タブにある Intensity が光の輝度。Cone Angle が光の広がり(ビームの角度)。Penumbra angle がスポットライトの周辺部の角度(光の柔らかさ)となります。Transform タグでは光源の位置や,向きを設定できます。

Spot Light が反映されない?

ここでワンポイント。試行錯誤しながら光の向きや強さをコントロールしていきますが,「 Spot Light 」ツールを設定してもそのままでは,照明効果を画面に反映できません。私もそうでしたが,ここではまった方も多いかとおもいます。でも,ご安心ください……。

Lighting カテゴリを展開して,Enable の Lighting にチェック

「 Renderer3D1 」のインスペクタを開き,Lighting カテゴリを展開して,Enable の Lighting にチェックをいれることで,「 Spot Light 」が画面に適用されます。

カラーの設定とグロー効果

カラーの設定

色の設定やグローの効果は Fusion ページでもおこなうことも可能ですが,この記事ではカラーページで作業します。1つ目のノードラベルを「 color 」として,プライマリホイールのリフト,ガンマ,ゲイン,オフセットをお好みの色に設定します。青系や緑系の色に設定するとワームホールらしく見えるのではないでしょうか。

この後にグローをかけます。グローをかけたときに全体が白飛びしないように,右下のスコープ(パレード)を見ながら,896 を超えないようにしましょう。

グローの適応

シリアルノードを追加します。ノードラベルを「 glow 」とし,OpenFX の ResolveFX ライトの「グロー」を適応します。明るさのしきい値や拡散,不透明度などを調整します。もともと,エネルギーや光のトンネル内を航行するイメージなので,多少の白飛びは問題ないかとおもいます。

再生と確認

再生と確認

それではエディットページに戻って再生してみましょう。[スペース]キーで再生と停止ができます。今回の動画は,「 FastNoise 」の設定値によって大きく印象が変わってきます。「 FastNoise 」の設定をいろいろ変更してみてください。

作例1
【作例1】Detail : 8.03 / Contrast : 1.44 / Brightness : 0.0 / X Scale : 9.92 / Y Scale : 4.41 / Discontinuous : チェックなし / Inverted : チェックなし
【作例2】Discontinuous : チェックあり / Inverted : チェックあり(それ以外は作例1と同じ)

以上がワームホール動画の作成方法のご紹介でした。最後までご覧頂きありがとうございます。