統計機能で夜景写真のノイズを除去しよう


こんにちは,masART STUDIOのカワグチです。寒い日が続きますが,諸兄姉におかれましては,いかがお過ごしでしょうか。冬場は日が暮れるのも早く,特に野外での撮影には苦労されている方も多いかと思います。

暗い場所での撮影は,ISO感度を高めに設定することで手ブレを防ぎますが,それと引き換えにノイズが発生しやすくなります。そのため,夜景とはいかないまでも夕刻時の撮影や,室内での撮影など,光の弱い環境で撮影すると,ザラザラした質感の写真になってしまうことがあります。

この気なるノイズですが,Adobe Lightroom(アドビ ライトルーム)のノイズ軽減機能や,Nik Collection(ニックコレクション)に含まれるDfine(ディーファイン)のようなノイズ低減フィルターを使用することでキレイに除去できます。

しかし,これらのノイズ軽減機能やフィルターを使いすぎると,ディテールが失われ,どうしてもぼんやりとした印象の画像となりがちです。つまり,ソフトウエアによる「ノイズの除去」と「ディテールの保持」は両立しない二律背反の関係と言えるでしょう。

そこで,今回は画像編集ソフトのノイズ軽減機能でなく,別のアプローチでノイズをきれいに取り去る方法をご紹介します。


同じアングルの写真を沢山撮ろう

お散歩中に,いい塩梅の撮影スポットが見つかったとしましょう。

しかし,夕暮れで光量も少ない。手ブレが心配なのでISO感度を上げたい。でも,そうすると,今度はノイズが…

そんなときは,同じアングルの写真をできるだけ多く撮影します。三脚を持ち合わせていない場合は手持ちででも構いません。一眼レフもコンデジも無い場合は,スマホでも構いません。今回の作例では,20枚くらい同じアングルの写真を撮影しました。

ここで,感の良い方はお気付きかもしれませんが,今回紹介する手法は後処理で複数の写真を合成していきます。そのため,人物や動物,乗り物など動きのある被写体には向いていません。予め,ご了承ください。


Photoshopの「統計」機能でバッチリ!

ここから,みんなが大好きAdobe Photoshop(アドビ フォトショップ)の登場です。

1. 画像の適用設定:Photoshopを起動してアプリケーションメニューの[ファイル] > [スクリプト] > [統計]を選び,「画像の適応設定」画面を表示します。
2. 画像のスタックの選択:画像のスタックを選択で「平均値」を選択します。
3. ソースファイル:ソースファイルの使用で「ファイル」を選択して,参照を押下します。
4. 画像選択:画像選択画面が表示されますので,取り込みたい画像を選択して「開く」を押下します。
5. 画像の書き出し:取り込みたい画像を選択したら,「ソース画像を自動的に配置する」にチェックを入れて,「OK」を押下します。
6. 画像取込完了:複数の画像が,1枚の画像に統合されました。
7. 完成:キレイにノイズが除去された写真ができあがりました。四隅に画像毎のズレによる縁が出来ていますので,トリミングしたら完成です。
8. 拡大比較:左がオリジナル画像。右が統計機能でノイズを軽減した画像。キレイにノイズが除去されていることがわかります。

今回は統計機能による,夜景写真のノイズを除去する方法をご紹介いたしました。

ノイズはランダムに発生します。そのため,同じような条件で撮影しても,全く同じ場所に同じようなノイズが発生するとは限りません。このノイズが発生する原理を利用して,ノイズを目立たなくすることが今回の鍵となっています。

最後までご高覧いただきましてありがとうございました。


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