夜景写真のノイズ軽減結果を比較してみた


こんにちは,masART STUDIOのカワグチです。

前回は,Adobe Photoshop(アドビ フォトショップ)の統計機能により,夜景写真のノイズを軽減する方法を紹介いたしました。

今回は,もっとお手軽にノイズの除去ができる,Adobe Lightroom(アドビ ライトルーム)のノイズ軽減機能や,Nik Collection(ニックコレクション)のDfine(ディーファイン)で仕上げた画像とあわせて,ノイズ軽減処理をした画像の比較をおこないます。

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オリジナル画像

ノイズを除去する前の写真です。あえてノイズが出そうなシチュエーションで撮影しました。ざらついたノイズが,画面全体に乗ってるのがお分かりかと思います。

Apple iPhone 7 (3.99mm, f/1.8, 1/15 sec, ISO 250, Raw)

Photoshop(統計機能)

始めに,Photoshopの統計機能によりノイズを軽減した画像です。手持ちで撮影した複数の写真を合成しました。画像毎のズレによる枠が出来ていますが,サンプルとしてそのまま残してあります。ノイズを低減する手順はこちらをご参照ください。

手持ちで撮影した7枚の写真を,Photoshopの統計機能(平均値)により合成してノイズを軽減。四隅に出ている黒い枠は,撮影時の画面のズレによるもの。まだ,ノイズは残っていますが,取り込む枚数を増やせば,キレイにノイズを除去することが出来ます。

Dfine

続きまして,Dfineでノイズを軽減します。Dfineは,Nik Collection(ニックコレクション)に含まれる,Photoshop用のノイズ低減プラグインです。

以前は,ソフトウェア・トゥーよりパッケージソフト「Nik Dfine」として,1万3,440円で販売されていました。現在は,仏DxO社より「Nik Collection 2018 by DxO」として,ダウンロード販売されています。「Nik Collection 2018 by DxO」は,7つのプラグインがセットとなり,8,988円。Photoshopユーザなら,そろえておきたいプラグイン集の1つです。ときどきセールで安くなっていますので,その時が狙い目です。

Photoshopのアプリケーションメニューより,[フィルター] > [Nik Collection] > [Dfine 2] の順で選択すると,Dfineの画面が表示します。Dfineが起動すると,自動でノイズの測定と除去が実行されます。通常は自動でもキレイに仕上がりますが,手動で細かく設定することも可能です。
「自動」でノイズの除去をした結果。元となった画像が酷かったため,さすがに「自動」では少々無理があるようです。

Lightroom

次は,クラウド版のLightroom CCでノイズを軽減します。

Lightroom CCのディテールパネルを展開して,「ノイズ軽減スライダー」と「偽色の軽減スライダー」を左右に動かしながら,目障りなノイズを軽減していきます。このときのポイントは,画像が等倍表示になっていることです。

ざらつきを軽減するには「ノイズ軽減スライダー」,カラーノイズ(様々な色の点々)を軽減するには「偽色の軽減スライダー」を調整します。やり過ぎは,ディテール感が損なわれ不自然な画像に仕上がってしまいますので注意が必要です。

また,先にカラーノイズを目立たなくしてから,ざらつきを軽減すると作業がしやすいかもしれません。

ノイズ軽減のポイントは,画面表示が「1:1」となっていること。完全にノイズを削除しようと考えず,目障りにならない程度に抑えること。
画面周囲のノイズを目だ立たなくさせると画面中央の階調が破綻した。そのため,周囲のノイズはあきらめ画面中央の階調を優先。

拡大比較

それぞれの画像の中央部を拡大してみました。

①.ノイズを除去する前のオリジナルの画像。②.Photoshopの統計機能でノイズを軽減した画像。③.Dfineでノイズを軽減した画像。④.Lightroomでノイズを軽減画像。

① ノイズだらけのかなり状態の悪い意地悪な画像です。

② Photoshopの統計機能を用いた画像は,霞がかったメリハリが弱い印象を受けますが,水面のコントラストを調整することで改善できるでしょう。ノイズの除去は,DfineやLightroomのノイズ軽減機能と比較しても良好な結果となっています。

③ Dfineの画像は空の階調が破綻しているように見えます。しかし,これはあくまでも自動での処理結果のため。手動で丁寧に追い込めばキレイに仕上がることができるでしょう。Dfineの機能不足ではないことを付け加えておきます。

④ Lightroomを用いたノイズ除去は一番お手軽にできる方法です。同じアングルの写真を何枚も撮影する必要もなければ,プラグインを新たにインストールする必要もありません。とことん追い込むというよりは,目障なノイズだけ除去して,許せるノイズは敢えて残す。と,いったコンセプトには最適といえるでしょう。


今回は,「Photoshopの統計機能」「Dfine」「Lightroom」を用いて,夜景写真からノイズを軽減した結果を比較してみました。

ノイズは写真にとって邪魔者であることは事実ですが,粒状感のないのっぺりとした画像も,作り物っぽく気持ちのいいものではありません。ある程度,粒々感があったほうが写真らしい画像ともいえます。本来,ノイズと粒状感は別物です。しかし,ノイズを利用するくらいの気持ちで上手に付き合っていきたいと考えています。

最後までご高覧いただきましてありがとうございました。


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