こんにちは,masART STUDIOのカワグチです。
前回の投稿から,ずいぶんと時間が空いてしまったため,暦の上ではもう秋になってしまいました。さて,季節外れの話題となりますが,今回は日中に撮影した桜の写真を夜桜風にアレンジしてみたいと思います。
トーンカーブの補正

何の変哲もない桜の写真です。今回はこの写真を夜桜風にアレンジします。Adobe Photoshop(アドビ フォトショップ)を起動して,図1の写真を開きます。
Photoshopが起動したらレイヤーパネルを開き,赤丸で囲ったアイコンを押下して「トーンカーブ」を選択します。「トーンカーブ」を選択すると,自動的に属性パネル(トーンカーブ)画面が表示されます。属性パネルの画面でコントロールポイントを追加して,中央部が山の頂点になるようにトーンカーブを補正します。

モノクロ画像に変換

ハイライトの部分がシャドウに反転し,中間調の部分が一番明るい画像ができ上がりました。このまま,カラー画像で作り込んでいくのもいいのですが,あえてモノクロ写真としていくつかのバリエーションを作っていきます。
先ほどと同様に,レイヤーパネルの赤丸で囲ったアイコンを押下します。メニューから「白黒…」を選択して,属性パネル(白黒)を開きます。このパネルは優れもので,レッド系,イエロー系,グリーン系,シアン系,ブルー系,マゼンタ系と各色調毎にグレー階調をスライダーで調整できます。また,白黒フィルムでもおなじみのフィルターが,プリセットとして登録されています。花弁をはっきり見せたいため,「ブルーフィルター」を選びました。

モノクロ化した画像ができました(図5)。調整レイヤーで「トーンカーブの調整」や「白黒変換」を行っているため,気に入らない場合は何度でもやり直しができます。「白黒変換」も数種類のプリセットが用意されているので,色々な組み合わせを試してみることができます。

作品の作り込み
上で作成した画像(図5)も金属板にプリントした感じでこれはこれで面白いのですが,これを本に3つほどバリエーションをつくっていきます。
全体的に眠い印象があるので,1つ目のバリエーションとしてレベル調整で中間調(花びら)をハイライト側にスライドさせたあと,トーンカーブで全体の補正,マスクで部分的な補正を行いました(図6)。

サードパーティ製のフィルターを併用して幻想的にアレンジ(図7)。光の反射率が高く平滑性を高めたポリエステルベースの用紙が似合いそうです。

次も,サードパーティ製のフィルターを使用。Adobe Lightroomで色調の補正と粒状感を追加。桜の背後から光が当たっているイメージを表現しました(図8)。

最後まで読んでくださりありがとうございます!
こちらで紹介した図6から図8の写真は,近日中に販売を開始する予定です。どうぞ,よろしくお願いいたします。